peach 成田発着の2路線廃止
最近様々な所へ就航地を増やしているイメージのあるLCC(ローコストキャリア)の1つであり、関西空港を拠点とする「peach」が成田ー札幌、成田ー沖縄・那覇の2路線を廃止することを表明しました。
peachは1度利用した事がありますが、あれはなかなかキツイです。いやほんと。
それはさておき、今回の「peach」の路線廃止には特に理由が明言されていません。
機材繰りの問題かもしれませんし、乗客数減少によるものかもしれません。
ここで「peach」の現在のダイヤを見てみると…
成田14:55→札幌16:40
札幌9:50→成田11:35
成田14:10→沖縄・那覇17:25
沖縄・那覇10:55→成田13:25
なんというか、「時間が逆なら選択肢に入るのに」という、とても中途半端なダイヤなんです。
悪い言い方をすれば「いてもいなくても変わらない」でしょうか。
それでも、たくさんの会社が同じ路線で競争すればするだけ、値段は落ちるのは事実ですが、「peach」の成田発着路線は関空発着路線よりも値段が高くつく事が多く、あまりセール運賃の魅力を感じないのもまた事実です。
※最近はLCCのセールでびっくりするような運賃は減り、「価格だけでキャリアを選ぶような時代は終わった」と、私は個人的に感じています。
そしてこの路線、LCC他社に敗北したとも受け取る事が出来ます。
成田ー札幌には「ジェットスター」「バニラエア」「春秋航空」の3社。
成田ー沖縄・那覇には「ジェットスター」と「バニラエア」の2社が運行しています。
それぞれのダイヤを見ると
成田ー札幌
「ジェットスター」→7往復
「バニラエア」→7往復(不定期便も含む)
「春秋航空」→1往復
成田ー沖縄・那覇
「ジェットスター」→5往復(土日は1往復運休)
「バニラエア」→2往復
2路線とも「ジェットスター」の本数は圧倒的ですね。これだけ本数があれば、その分選択肢も増えます。
「バニラエア」は那覇への本数がやや少なめですが、千歳便は圧倒的です。
「春秋航空」は最近投入されたばかりなので、まだ実験的といったところでしょうか。
もしかしたら「peach」と同じように、路線整理の可能性もあるかもしれませんね。
最近業績が安定しつつあるLCC業界にとっては珍しい「路線廃止」のニュース。
やはり国内線で運用するのは難しいのでしょうか。
色々考えさせられるニュースでした。