ANAのクアラルンプール発券における「福岡」行きという選択肢
去年からのトレンドでもあるクアラルンプール発券。一時期はJALユーザーもANAユーザーもこぞってクアラルンプールに飛んでいましたが、最近はあまり聞かなくなりましたね。おそらく原因はJALのルール変更によるものでしょう。
以前のJALのルールでは、クアラルンプールから日本に到着したあと、日本国内線が片道2区間利用できたんです。いわゆる国際線の国内線区間ってやつですね。おかげでトータルのFOP単価が2円台という破壊力を誇っていました。
しかし、3月になってルールが変更されて、片道1区間しか利用できなくなってしまいました。
これにより、クアラルンプール発券のうまみが減ってしまいました。
ANAは以前から国内線は1区間しか利用できず、JALよりはうまみが少なかったんです。
しかし、JALのルール変更により、ANAが優位に立てる点が現れたんです。
それは東京行きと同額で「福岡」に行けるという事です。
JALの場合、東京行きと同額で行けるのは「大阪」と「名古屋」だけとなっています。
それ以外の行き先だと往復で約1万円以上かかってしまいます。
しかし、ANAの場合は「大阪」「名古屋」に加えてなぜか「福岡」も同額で行けてしまうんです。
これ、個人的には結構大きなメリットだと思うんです。
というのも、福岡は大阪までと比較して倍ぐらい距離が離れています。
それだけppが溜まり、単価も下げることが可能になります。
国際線の国内線区間の行き先としてよく那覇が挙げられますが、那覇行きの場合だと往復1万4000円が別でかかってしまいます。
どうせ同じ値段をかけるんだったら、国内線最遠の石垣に行くべきだと思いますよ。
福岡行きの話に戻ります。
全キャビンクラスを羅列するのは面倒くさいので、割引エコノミー(ブッキングクラスS)で考えたいと思います。
日程にもよりますが、ANAの公式サイトでだいたい41500円ぐらいから購入することが出来ます。
そして肝心のpp(プレミアムポイント)計算です。
※「福岡」行きは41500円、「沖縄方面」行きは54500円と仮定します。
ブッキングクラスSだと東京~クアラルンプールは片道あたり2503pp。
国内線区間では羽田~福岡が片道1134ppとなります。
合計で7276ppで、単価は約5.7円となります。
なお、東京~那覇は片道1968pp。
東京~石垣は片道2448ppとなります。
那覇行きのpp単価は約6.0円、石垣の場合は約5.4円となります。
石垣行きの方が単価がよく、かつ多くのppが稼げます。ただし、1日2往復しかありません。
便数が少ないのは明らかにデメリットでしょう。
しかも、福岡行きは、追加料金なしで「スターフライヤー」便にも乗れるんです。
足元が広く、個人用モニターもあることで有名なスターフライヤーが、追加料金なしで乗れるのも、大きなメリットだと思います。
今回、クアラルンプール発券の福岡行きという選択肢を考えてみましたが、単価もそこまで悪くなく、便数やスターフライヤーなどを考えれば、十分候補に入るのではないでしょうか。
※ここに出てくる具体的な金額は2017年6月6日現在の料金です。空席状況や燃油サーチャージなどによって、微妙に金額が変わってくる場合があります。
最終的な金額は、各自でご確認していただくようお願いします。
※また、東京と福岡は「同額」という表現をしていますが、空港税などにより、数百円レベルで誤差は確実に出てきます。
ただし、ppの計算に露骨に影響が出ないレベル(仮に0.5円ずれたとすれば3000円違ってくるがそんなことはない)なので、ここではあえて「同額」という表現を使用しています。
※また、ppの計算が間違っている場合は、コメントで指摘していただければ幸いです。