杉崎観光バス SG501便 東京駅〜神戸三宮
午後8時半、東京駅。
昔なら東京駅や上野駅から、ひっきりなしに寝台特急や急行列車が出ていたのでしょうが、今は昔。
現代では、こんな時間から新幹線を使わず、長距離移動するとすれば、
「サンライズ出雲・瀬戸号」
季節限定で運行する「ムーンライトながら号」
「夜行バス」
の3択。
この選択肢の中で、今回は「夜行バス」を選びました。
午後8時半といえば、新幹線だと今日中に姫路まで帰れてしまうような時間です。
※他の新幹線も、仙台、山形、新潟、金沢までの最終はまだ残っています。
そんな時間から、わざわざ夜行バスに乗るバカバカしさ。嫌いじゃないです。
もし嫌いなら新幹線に課金していますし、新幹線を使うぐらいなら間違いなく飛行機に乗っています。
今回乗車するのは「杉崎観光バス SG501便 神戸・姫路・岡山行き」です。
4列シートで、お値段は2980円。
乗車するのは、東京駅八重洲口にある壮大なバスターミナルからではなく、少し離れた鍛冶橋駐車場からとなっています。
といっても、八重洲南口を背にして右方向に進み、次に見えてくる信号を渡った先にある、交差点の角っこの駐車場がそのバス停なので、結構近いです。東京駅から歩いて5分ほど。
簡素な待合室もありますが、その中はバスを待つ人でいっぱいでした。
熱気がすごいので、外で待機。
21時出発のバスが全て出ていった後、係員から集合のお知らせがなされます。
係員に名前を告げ、1番乗りでバスの中へ入ります。
座席の色合いは全体的に落ち着いていますね。
見えづらいですが、足元もしっかり確保されています。
全ての席に睡眠グッズが置いてあり、さらに座席の横にはコンセントもあります。
ただ、Wi-Fiは配備されていない模様。
とはいえ、夜行バスは寝れれば十分なので、このぐらいの設備でも十分です。
正直なところ、Wi-Fiが配備されているけれど、足元が狭いバスよりも全然いいです。
21時10分、定刻で東京駅鍛冶橋駐車場を出発。
この後は横浜スカイビル、秦野バス停でお客を拾うことになります。
が、問題はそのダイヤ。
公式サイトでは、横浜駅東口21:45発、秦野バス停22:50発となっています。
横浜→秦野で1時間はともかく、東京→横浜で35分は、首都高を使ったとしても明らかに無理があります。
絶対間に合いっこねえ…という思いを抱きつつ、バスは動きます。
機械のチグハグなアナウンスが流れます。
この流れで消灯するかと思いきや、消灯はせず。
都心環状線の銀座入口から首都高に乗り、1号羽田線で横浜へ。
銀座入口の時点で21時25分。
1号羽田線は、かなりカーブが多いため、バスは大きく左右に振られます。
21時45分の時点で、まだ大師料金所を過ぎたあたりなので、この時点で遅刻です。デートなら待たせた方に怒られるレベル。
東神奈川出口で首都高を降りて下道を走ります。
結局横浜駅東口に到着したのは21時58分。
出発したのは22時01分でした。
まさかの横浜3分滞在。早すぎます。
※横浜出発時点で8割以上席が埋まりました。
※土山SAで撮影。
それからしばらくは、国道1号線を西に向けて走行し、狩場インターから再び高速に乗ります。
保土ヶ谷バイパスに入った頃、アイマスクを装着し眠りにつきます。
目を覚ましたのは翌日の午前3時10分。
バスは滋賀県の土山SAで休憩のために停車していました。
どうやら、途中の足柄SAと浜松SAでの休憩の時には、眠っていて気づかなかった模様。
いったん外に出て身体を伸ばし、建物に入って無料でもらえるお水をいただきます。
出発予定時刻は3時25分だったので、3時20分には戻ってきましたが、実際の出発は3時30分ぐらいでした。夜行バスではよくあることです。
再び眠りにつきます。
5時20分ごろ、乗務員の三宮到着アナウンスで目を覚まします。
結局、トータルで5時間半〜6時間ぐらい寝れたので、今回は割と寝れた方ですね。
バスは無事に三宮に到着し、車両前方のカーテンが開きます。
約4割から半分の乗客が三宮で降りました。私も三宮で降りました。
予想に反して非常に快適に過ごせたので、今後東京→関西を移動するときの候補の1つにしたいと思います。
SG501便は、このあと姫路駅南口を経由し、最終的には岡山駅へと向かっていきます。
私の旅行はこちらに続きます。