人生で初めて飛行機に乗り遅れた話
タイトルそのままです。私は今日飛行機に乗り遅れました。
大元は、国内線だからって多少ギリギリでも…と舐めていたのが原因です。
あとは私のお腹の調子が予想以上に悪かったことと、埼京線の調子も京急本線の調子も悪かったことが原因です。遅延証明書が出ないレベルの微妙な遅れだったのも不幸です。
今回搭乗するのは、いつものクアラルンプール発券の国内線部分、つまり無料で切り込める東京〜大阪の往復です。
羽田9時30分発のJAL111便に搭乗する予定でしたが、カウンターに着いたのが9時20分。
保安検査を通り抜けるのは、遅くとも15分前と決まっているので、余裕で遅刻です。
結局どうしたのかというと、京急品川駅で間に合わないと確信した時点で、電話して変更をかけました。
JAL側の対応としては、「10時30分発のJAL113便に変更するが、変更手数料が300RM(日本円で7800円)かかる」というもの。とりあえずチケットは無駄にならずに済みました。いや、7800円で国内線往復出来たとポジティブに考えるべきか。
※クアラルンプール発券の特徴として、変更手数料が非常に格安であることが挙げられます。
日本発券だと変更すら出来ないチケットがあるにもかかわらず、クアラルンプール発券は最安運賃でも変更が可能になっているんです(先述した通り、変更手数料はかかります)
その件はグランドスタッフにも伝わっていたみたいで、クレジットカードを預け、発券までベンチで待機。
このチケットには国際線区間(成田→クアラルンプール)も含まれているため、どうしても発券に時間がかかります。その間ベンチで待機。
25分ほど待ってようやく国内線区間のチケットが2枚発券されました。
さてこの対応、私は何ひとつ不満ありません。なにせ、この事はちゃんとチケットの「ルール」に書いてあるんですから。
ただ、私がどうにも釈然としないのは、「乗り遅れてもJALとかANAのレガシーキャリアなら、『今回は特別に…』といって、タダでなんとかしてくれる」というようなブログ記事が散見されるからです。
ここで疑問が思い浮かびます。
私は何も言わずに羽田に向かい、保安検査の受付時間が締め切られたあと、申し訳なさそうにしたら(あるいはカウンターで怒鳴りつけたら)、次の便のチケットがタダで湧いてきたのか、と。
もしそうなら、7800円払ってチケット発券に25分待って、ちゃんとした手順を踏んだ私が、なんかバカみたいに思えませんか?
普通は変更不可のチケットを持って乗り遅れたら、そのチケットは紙くずになるんです。
それを知ってか知らないでか、ブログに「遅れそうでもなんとかなる」って書くのは、どうにも無責任のように感じてしまうのです。
それを信じた読者が同じケースに遭った場合、その記事と同じ対応を取られるとは限りませんからね。
まあ、そういうのが一件や二件だけじゃない点で、ANAやJALにも落ち度はある(=乗り遅れても何とかなると思わせている)のですが、乗客も乗客で「神対応」とかドヤ顔で言っちゃうのはどうなのか。
仮に乗り遅れた客が、振替をしてもらえずに正規料金を請求されたら、JALやANAは「ダメ企業」「ゴミ対応」になるんでしょうか。
普通はならないですよね?
「紙くずでは私たちの飛行機はお乗りいただけません。新たに、有効な航空券をお買い求めいただき、快適な空の旅をお楽しみください」という、ちゃんとしたプロセスを踏んでいるだけなので。
と考えましたが、日本企業にとって「客は神」なので、どうせそんな事は滅多に起こらないんだろうなと思いつつ、やっぱり釈然としないまま、私はJAL113便の真ん中席に収まり、この記事を書いています。