クアラルンプール発券のポジショニングを夜行バスでやってみた(シンガポール〜クアラルンプール)
中国国際航空に乗って、無事にシンガポールチャンギ空港に着陸して、ターミナルにやってきました。
これらの記事の続きです。
私は、シンガポールの高額なホテル代に恐れをなし、チャンギ空港にある「アエロテル トランジットホテル」に宿泊(もとい仮眠)し、翌日LCCでクアラルンプール国際空港に向かおうと考えていました。
しかし、予約の日付を1日勘違いするという超初歩的なアクシデントをやらかします。
※予定ではLCCの搭乗日にチェックインし、6時間仮眠をとる予定でした。
ホテルを予約するときのクセで、つい搭乗前日(つまりシンガポールに着いたその日)に予約を入れてしまいました。
まあやりようはあったのですが、このホテルは6時間以上ステイすると、延長料金がかかってくるんです。
だったら、シンガポールに着いてから、そのまま寝てしまえばいいんじゃないか?
という事で、早速ホテルに向かいます。
ホテルは到着したのと同じ第1ターミナルにあります。
チェックイン。
ホテルの外にプールがあることに驚きつつ、部屋へ向かいます。
あまり大きな音を立てないようにしつつ、自室の中へ。
至極快適!というわけではありませんが、仮眠するにはもってこいのロケーション。
しかも、シャワーが浴びられるのも大きなメリットです。
最安で泊まるなら、6時間しか利用できないというデメリットもありますが、これで3400円なら「アリ」なのではないでしょうか。
シャワーを浴び、たっぷり5時間仮眠を取った後、チェックアウトします。
この後入国するのですが、これがちょっと厄介。
なにしろ、今回の旅程は片道発券。
シンガポールの入国カードは、「どこで滞在するのか」という事以外に、「どこから来たのか」「次にどこへ行くか」という事を聞いてくるんです。私は北京から来て、マレーシアに行くと書きました。
「ああそうかい、君はマレーシアに行くんだね!」って済むわけがありません。
なにせ、シンガポールに滞在もしないし、飛行機のチケットも持っていない。
当然質問されます。君はどうやってマレーシアに行くのかと。
私はバスと答えましたが、信用されていないのか、係員はチケットを見せろと言い張ります。
そこで、あらかじめ印刷したバスのチケットを見せ、疑いは晴れます。
が、それだけでは終わりません。
「君はこんな時間までいったい何をしていたのか」と聞かれます。
CA975便がシンガポールに到着したのは6時30分ごろ。
私が入国審査をしていたのは、すでに14時前でした。
何していたかも何も寝ていただけなのですが、北京から来た日本人が、帰りのチケットも待たず、宿泊先も書かず、7時間半も空港内にとどまり続け、あげくマレーシアに行くとのたまっているわけです。
まあ普通怪しみますよね。
私は「ホテルで寝ていた」と主張し、CA975便のチケットまで見せて、私は怪しくないですよオーラを出し続けるしかありませんでした。
結局、係員にスタンプを押してもらえましたが、かなりキレ気味でした。
入国できればこっちのもの(?)なので、MRTに乗って市街地に出て、しばしシンガポール観光をすることにします。
昼マーライオン
夕方マーライオン
夜マーライオンを見たり、
近くのホーカーでチキンライスを食べたり
マリーナベイサンズまで散歩したりしていました。
ショッピングモールなどに入りつつ、綺麗な夜景を眺めます。
なんだかんだしていたら午後9時です。
クアラルンプール行きのバスは23時59分発なので、まだまだたっぷり時間はありますが、することがないので移動し始めます。
「City hall」駅からMRTに乗り、「paya lebar」駅で降ります。
ここからバス乗り場まで歩きました。
「Hang road」をまっすぐ南に進み、「East coast road」との交差点を左折。
しばらく歩けば目的地に到着します。「paya lebar」駅から歩いて30分ぐらいでした。
今回クアラルンプールまで利用するのは、「KKKL」というバス会社。お値段は30SGD(日本円で2400円程度)。
バス乗り場の近くに、KKKL社のオフィスがあり、そこでチェックインを受けます。
詳しくはこちらをご覧ください。
バス待ちの人達が1階で待っていましたが、日本人の顔は見受けられず。どうやら日本人は私1人だけだったようです。
約1時間ぐらい待ったころ、オフィスのお兄さんに先導され、ぞろぞろと乗客が動き始めます。
待つこと2〜3分で、バスがやってきました。
中はこんな感じ。
豪華な1×2列シートで十分なゆとりが設けられています。かなりリクライニングが出来るのはありがたい限り。ちなみに、トイレはありません。
乗客は20人前後でしたが、車内はすでに暗かったので、話し声はほぼありませんでした。それはそれで異質な感じ。
謎の緊張感に包まれながら、バスは0時5分過ぎに出発し、しばらくすると高速に乗りました。クアラルンプールに向けて順調に北上します。
40分ほど経ったでしょうか。暗かった車内がいきなり明るくなり、バスの運転手に「外に出ろ」と言われます。
そう、シンガポールの出国審査です。
シンガポールとマレーシアは大きな橋を通じて繋がっていまして、その橋の前後で出入国管理を行なっているのです。
てっきりバスの車中でやるもんだと思い込んでいましたが、外に出なくてはならないんですね。
実際のところ、いたって普通の出国審査でしたが、陸路での出国審査などやった事がないので、何か新鮮だったりします。
あっさりシンガポールを出国し、再びバスの中へ。
出発して5分もかからないうちに橋を渡り、再び外に出ます。今度はマレーシアの入国審査。
これもいたって普通の入国審査でしたが、出国して10分以内に入国するというのも、当然初めての経験です。
マレーシアに入国したあと、コンビニのような所に寄れたので、飲み物を購入しました。
物価はシンガポールの1/3程度で、コーラは50円ほど。とりあえず1本買いました。
バスの中に戻って、さっさと眠る体制に入りました。この時点で時刻は午前1時を回っています。
午前4時半すぎ、車内が再び明るくなります。
今度は何事かと思いきや、乗客の何人かが降り始めたんです。
なんと、もうクアラルンプールに着いてしまったんです。
これは非常に予想外で、あまりの早さに驚いてしまいました。
最終的には午前5時前に「the 5 elements hotel」の近くで降りることになりました……
というわけで、都合3回にわたって記事にしたクアラルンプール発券のポジショニングですが、いかがだったでしょうか。
最後の夜行バスは、午前5時にクアラルンプールに放たれることを考えたら、あまりオススメ出来ません。
普通の人なら、ほぼ同じ値段のLCCを使って、直接クアラルンプール国際空港に向かい、日本への直行便で帰国するかもしれませんね。
まあ、前書きでも買いたように、「こういうルートもあるよ」と言いたいだけで、「こうしろ」とは言っていませんのであしからず。