日本人はマナーを守る人種か?
私はこの問いを投げかけられたら、「そうは思いません」と答えますね。
よくいるじゃないですか。
「日本人のマナーはすごい」って自分で言っちゃうタイプの人間。
そういう人達は、自分達で「韓国人・中国人とは格が違う」みたいに感じてるかもしれません。
そんな風に思ってる人達は、ぜひ1度台湾・九份に行ってみてください。
先述した幻想は、この地でいとも簡単に打ち砕かれます。
これはどういうことかというと、九份はジブリ映画「千と千尋の神隠し」の舞台になった地と言われているのです。
※ロケ地かそうじゃないかの真偽のほどは、ここでは無視します。
そしてこの提灯街は、とても絵になる事もあって日本人に大人気で、そこかしこから日本語が聞こえてきます。
そんな日本人が何をするのか?
せっまいせっまい通路を塞いで自撮りし始めるんですよ。
確かに、ここは観光スポットであり自撮りしたくなる気持ちがわからないでもないです。
しかし、本当に邪魔なんです。
自撮りマンや自撮りウーマン達が進路を塞ぎ、上り下りともに歩行者で大渋滞します。当然マナーを守ってるとは言えませんよね?
1番優先されるべきは、自撮りをする人ではなく階段の利用者なんですから。
果たして、日本の観光地でそんな事をする人間がいるのでしょうか?
多分ここまで露骨にやらないはずなんですよね。
「周りの目があるから」
「何を言われるかわからないから」
「下手すると晒されるかもしれないから」
ならば、どうして台湾だとそんな行為に出るのか?
「みんながやっているから」
こんな所でしょう。これ以外にむしろあるのかというぐらい。
数人がマナー違反をしているだけなら「私はそうじゃない」「この人とは違う」と言っていれば乗り切れます。
日本国内でも「そういう失礼な人もいる」と区別してしまえば、自分は「マナーのいい日本人」でいることが出来ますし。
しかし、九份は違います。
そんな数人だけがやっているわけではありません。それこそ数十人単位。
普通に写真を撮る(=風景だけを撮る)なら1分もかかりません。
しかし、自撮りだと構図を決め、ポーズを決め、キメ顔も作らなくてはならない…
1分で済むはずがないから結局後ろも詰まる。
実際に私も歩きましたが、この階段を通り抜けるのに10分以上かかりました。
別に「中国人や韓国人は素晴らしい」と言ってるわけではありません。彼らのマナー違反も大概酷いです。
ただ、そんなに批判出来るほど日本人はデキた人間なのかと。
特に、「日本すごい信仰」をしてる人間は、1度九份に行くことをオススメします。
日本人の汚い部分が見えますからね。