「新東名」の伊勢原〜海老名南間を有効活用しよう!
去る2019年3月18日、新東名高速道路(以下、新東名と省略)が延伸開業しました。
新規開業区間は、伊勢原JCT(ジャンクション)〜厚木南IC(インターチェンジ)の約4kmと、あまり長くありません。
しかし、伊勢原JCT〜海老名JCTで東名高速道路(以下、東名と省略)とダブルルートが確立することで渋滞が減少し、かなりメリットがあるのです。「理論上」では。
しかし実際走ってみて、「そうでもないんじゃないかな?」「狙った効果が得られていないのかもしれない」と感じる点がありました。
原因は案内看板。
例えば、1番わかりやすい欠陥としては、東名の上り(東京方面)の伊勢原JCTの手前。
ざっくり説明すると、現状こうなってるのですが、
開通2日前の伊勢原JCTはこんな感じでした。
— ぶん太@一番星コーギー (@firststar_bunta) March 15, 2019
ちょいと気が早いのでは? もう緑看板を除幕してしまっていて、『開通前』って応急処置ステッカーが。笑
これでようやく、「東名上り、大和TN先頭◯十キロ渋滞」みたいなお約束渋滞を、ちょいショートカットする事が可能となりそうです。
ありがたや。。 pic.twitter.com/T1VGpIodFS
この看板を見て、あまり道路を知らない人は、
きっとこのような印象を受けるのではないかと思うのです(手書きでごめんなさい)
現実は、新東名を経由しても八王子方面に向かえますし、東名を経由しても茅ヶ崎方面に向かえます。件の看板は、下図の青線部分の情報が抜け落ちているんですよね。
同じことは、海老名JCTの手前における、圏央道内回り(八王子から茅ヶ崎方面へ)→東名下りにも言えます。
圏央道内回り、海老名JCT手前の各案内標識は、去る17日(日)の新東名の延伸開通(伊勢原JCTで東名直結)に伴い、マスキングされていた「[E1A] 新東名」の表示が全てオープンに。
— あおまる (@sagami_aomaru) March 20, 2019
感慨深い一方で、スペース等の都合で路線名に付随する行き先(名古屋)が明示されておらず、その点は何とももどかしいなと。 pic.twitter.com/g7F6EfrXau
パッと見る限り、やはり茅ヶ崎方面へと連れていかれそうな気がしますが、海老名南JCTを経由して、東名の名古屋方面へと向かうことが可能です。
※海老名JCTにおける、圏央道内回り→東名下りは、はっきり言って欠陥構築なので、海老名南JCTを使った方がよっぽどいいです。
「もしかして料金が違うのでは?」と思われるかもしれませんが、東名ルートと新東名ルートの差は1kmちょっとしかなく、なおかつ走行ルートではなく最短ルートで計算されるため、東名と新東名のどちらを通っても、料金は全く一緒です。
https://www.c-nexco.co.jp/navi/jct_map/pdf/atugiiseharajct.pdf
なぜこのルートを勧めるかと言うと、「渋滞に巻き込まれる距離が変わってくるから」に他なりません。
東名下りにおける、秦野中井ICから大井松田IC付近が先頭の渋滞は、最近減少気味ですが、それでも海老名JCTから東名に入るよりは、新東名で伊勢原JCTまで行く方が良いでしょう。
一方で、より深刻なのは東名上り。
大和トンネルを先頭にした渋滞は、現状避けようがないのですが、東名上り→圏央道と移動する車も、(新東名ルートを知らない人は)海老名JCTまで巻き込まれているのが実情です。
これを伊勢原JCT→新東名→海老名南JCTと移動するだけで、約5km渋滞が減ります。5kmですよ5km。なかなかインパクトのある数字だと思いませんか?
おそらく、狙った効果がそこまで得られていない、新東名の新規開通区間。
これがもっと大きな問題になるのは、新東名が伊勢原JCTよりも先の区間で開通した時です。
例えば、新東名上り東京方面を走行して、圏央道八王子方面へと向かうと想定した時…
こんな表示にすれば、左の東名方面に行ってしまいそうになりませんか?
そんな車が溢れると、圏央道利用の場合でも、無駄に東名に流れることになり、合流渋滞(と分岐渋滞)が発生し、その結果、事故も多発することになります。
この「新東名ルート」の認知によって、渋滞が少しでも緩和される、あるいは事故が減る事を祈っています。
※新東名も渋滞したら、その時はごめんなさい。
※あと、大和トンネルの渋滞は、2019年現在、1番左側の車線を走り続ける以外、打開策が見つからなくてごめんなさい。