ゼミ合宿でシンガポールへ~スクートの悪夢編~
前回、スクートの説明を軽くしましたが、それだけ見たら「アリ」なんじゃないかと思われがちですが、そうはいかないのがLCC。
まずは出発時間です。
スクートは成田から、経由が違うシンガポール行きを2便運航しています。どちらにせよ、成田空港に向かうことになります。
出発時刻はバンコク経由のTZ291便が10:00、台北経由のTZ201便が12:15発です。
成田まで2時間半かかる私にとっては、当然TZ201便がいいに決まっていますが、残念ながらこの2便には料金差が8000円もあります。
今回は安さを突き詰める旅行(でなければこんな黄色いのに乗る予定はない)なので、成田10:00発のTZ291便になってしまいました。
成田には8時に着いておきたいので、この時点で5時起きが確定します。
うっはーたのしそー。わくわくするわー。遠足気分♪
…
…嘘です。すでに鬱です。
次にチェックインと保安検査、さらにラウンジです。
スクートは航空会社のアライアンスに属していないので、「ワンワールドサファイアステータス」なんてものは、スクートの前ではゴミみたいなものです。見せても何も起きません。虚しさが増すだけなのでやめましょう。
チェックインもエコノミーの列で並び、保安検査も通常のレーンで並びます。当然ですがラウンジも使えません。
「プライオリティパス」や「ゴールドカード」を所有していれば、ラウンジを利用できますが、1回きりのためにわざわざ用意するのもしゃくな話。
それに、友人もいる手前、自分1人だけラウンジに行くのも変ですよね。
次に機内。
個人用モニターなんてものはありません。機内食やドリンクも出ません。
個人用モニターはともかく、ドリンクが出ないのは、生命維持という観点では死活問題です。
機内食が12シンガポールドルなので約1000円。ドリンクは350ml缶で4シンガポールドルなので約320円。
※それぞれ1シンガポールドル=81円で計算
たけえ。
日本のレギュラーガソリンの価格って、だいたいリッター120円ぐらいじゃないですか。
スクートさんはその約7倍の値段を吹っかけるわけですよ。
すげえ。
そもそもスーパーに行ったら、350ml缶なんて60円程度で買えます。価格差は約6倍。
「なら、保安検査過ぎてからドリンク持ち込めばよくね?」って思う人もいるかもしれません。行きは多分可能だと思います。やるかどうかはさておき。
問題は帰りです。
原因は、シンガポール・チャンギ空港のシステム。
通常、保安検査というのは搭乗前には終わっているパターンがほとんど。
しかしチャンギ空港(とクアラルンプール国際空港)は、搭乗する時に保安検査を要求してきます。
当然ですが水は持ち込めません。怒られます。
※空港での保安検査があまりにも信用できず、通常の保安検査とは別に、航空会社独自で保安検査する場合もあるらしいですが…
現時点での憂鬱な点を長々と語りましたが、実際に搭乗してみなければわからない事も多いですよね。
期待0で行って、「お、思ってたよりも10段階で3ぐらい良かった」というのが理想です。
最後に…
なぜ私がこんなに憂鬱なのか?その理由はたった1つ。
ホテル代を勘案しても、クアラルンプール発券と値段が2万円程度しか変わらないからです。
これに尽きます。