ゼミ合宿でシンガポールへ〜スクート搭乗編〜TR292便 バンコク(ドンムアン)-成田
シンガポールから約2時間かけて、バンコク・ドンムアン国際空港に到着したところからの続きです。
苦痛の乗り継ぎ
スクートの狭い機内で、「ポジション」を見つけ、いったん眠りにつけても、再び起きざるを得ないこの乗り継ぎ、非常にしんどかったんです。
バンコク時間では23時30分ですが、シンガポール時間では0時30分。スクートが最も辛いのはこの乗り継ぎだと個人的には思います。
乗り継ぎの内容はこちらに書いてあるのと、おおよそ変わりません。
TR291便(つまり往路)とは違い、乗り継ぐ客が7割〜8割超えでした。おそらく、バンコク・ドンムアン空港に23時半に着いても遅いからではないでしょうか。
TR291便は定刻で2時間乗り継ぎ時間があるのに対し、今回のTR292便は定刻で1時間乗り継ぎ。
普通に乗り継ぎをこなしていたら、ファイナルコールがかかるぐらいには時間がかかります。
飲料水などは買えるっちゃ買えますが、ファイナルコールがかかっているのに悠長に買い求めるわけにはいかず、結局何も持たずに機内へ。
※むしろ定時でも乗り継ぎ時間が1時間しかないので、帰りは開き直って4SGD(当時のレートで約320円)払って、ドンムアン〜成田間で飲料水を買い求める方が賢明です。
もちろん、シンガポール〜ドンムアン間で買っても構いませんが、ドンムアンの保安検査で捨てられることをお忘れなく。
再び機内へ
全く意味のない乗り継ぎをこなし、機内へ。
バンコク時間で0時44分、プッシュバック。
この時点で体感的には2時前なので、だいぶ限界が近いです。
「スクートで快適な空の旅をお楽しみください」という、何気ないアナウンスに苛立ちを感じる程度にはやられています。
1時1分、ようやく離陸。
離陸して一瞬で眠りにつき、そのまま4時間半爆睡してしまいました。
目覚め、そして成田へ
気づけば日本時間の7時35分ごろ。成田到着の約1時間前。
税関申告書をもらい、ついでにオレンジジュースを購入します。
これで4SGD。どう受け止めるかは人それぞれでしょう。
7時55分をもって機内販売を終了し、ゴミ回収がされました。
8時35分、着陸態勢に入ります。
かなり揺れながら高度を下げ、8時55分、成田国際空港に無事着陸しました。
スクートからようやく解放されたと同時に、twitterで「北朝鮮の弾道ミサイル発射のニュース」を知ることになったのです。
感想
機内はやっぱり寒いです。行き先が気温30℃だからといって、舐めてかかると寒さに震えるハメになります。
何か1枚、羽織りものがあれば便利です。もし持っていなければ、15SGDでブランケットを「借りる」しかありません。
また、飲み物に4SGDかけるのが惜しい人は、マスクを持っていった方がいいです。
CAさんを呼んだら飲み物が湧いてくるかのようなレガシーキャリアと違い、自分で「お買い求め」しないといけません。
これに抵抗がある人は、必然的に水分摂取量が減るため、たとえ機材がB787でも、普通に乾燥にやられるからです。
個人的には、出来るならあまり乗りたくない航空会社ですが、LCCが参入して競争原理が働くことは良いことです。
少なくとも成田〜ドンムアンは耐えられるレベル(※個人的な感想)なので、スクートを体験してみたい人は、台北やドンムアンなどの近場で乗ってみるのはいかがでしょうか。
おまけ
最近、スクートは関空~ホノルル間で就航を開始し、特にメディアに取り上げられることも多いので、「お、LCCでハワイか、いいじゃん」と思っている人も多いかもしれません。
ただその論調は、総じて「LCCと思っていたけど、思いのほかよかった」というもので統一されており、不気味なほど。
ハワイへ行くためには、従来レガシーキャリアで行くしかなかった中で、LCCという選択が増えたのは当然歓迎するべき事案でしょうが、果たして「価格」がそこまで重要な要素となりうるでしょうか?
繁忙期は当然LCCでも高くついてしまいますし。
しかもスクート搭乗記事を見る限り、価格以外の優位点は全く見当たらなかったのがなんともまあ残念なところ。
「LCCに何を求めるのか」と言われてしまえば、確かにその通りなんですが、ダイヤも微妙に使いづらく、頻繁にホノルル線でセールが行われていることからも察していただきたいです。
※スクートは関空17時50分発、18時50分発、19時25分発の3パターンが存在するようです。いずれにしても、「大阪市内から17時に退社後、いざハワイへ」という使い道には向きません。
※エアアジアは関空23時40分発と、このニーズを満たしてしています(機材はA330-300の9列という、奴隷船そのものですが)
「安さだけで選ぶのではなく、様々な意見を見たうえで、妥協点を見つける」
こうした当たり前の事をするだけで、旅行に対しての満足度というものは変わって来るんじゃないかなと、私は思っています。