タイ国際航空640便 バンコク~成田 ロイヤルファーストクラス(A380運航)
バンコク・スワンナプーム国際空港に到着し、「おもてなし」を受けて、ロイヤルファーストクラスラウンジとロイヤルオーキッドスパを堪能したところからの続きです。
搭乗
搭乗10分前になったので、係員にお呼ばれします。
この日の成田行きの「タイ国際航空640便(以下TG640便)」のファーストクラス利用客は、私を含めて合計3人。
ラウンジ内で全員集合してから、搭乗口に向かいます。
あまり時間がないので、出発前の様子をゆっくり撮影できませんでした。これはちょっと残念でしたが、普通はラウンジでゆっくりしたいでしょうから、このような思いをする人の方が少ないのでしょう。仕方ありません。
他の人とは違う導線でゲートまでやってきて、チケットを読ませます。
今回搭乗するのはタイ国際航空ご自慢のA380。
それゆえ、搭乗するのも2階からです。
実は今回のフライト、人生初ファーストクラスというだけではなく、初A380搭乗も兼ねています。
いざ機内へ
ファーストクラスとして使われているタイ国際航空のA380の2階席の空間は、エコノミークラスとは明確に区別されており、「特別感」が漂います。
こちらが今夜の「寝床」、もとい座席です。
腕を置く部分もやたら広々としていますね。
足元も申し分ない広さが確保されています。
CAさんがやってきて、ウェルカムドリンクをいただきます。
そのついでに写真撮影をお願いしたら、快く引き受けてくれました。
このCAさんには、これから「何から何まで」お世話になることになります。
機内プチ探検&離陸
A380の特徴でもある機内の階段。
ラウンジスペースです。
座席には備え付けのパジャマが置いてあり、ラウンジスペースの近くには更衣室もありましたが、今回は利用しませんでした。
さしあたり撮影を終えたので、自席に戻ります。
パーソナルモニターの近くに、機内食の案内とA380のsafety instructionなどが置いてありました。
機内食の文字を見ても、どんな料理が出てくるのかが想像できないという…
TG640便は、バンコク・スワンナプーム国際空港を23時50分に出発しますが、この日は0時2分にプッシュバックしました。
約6時間前にも見たセーフティデモを見つつ、巨大な機体はゆったりと滑走路に向かいます。
プッシュバックから約10分で離陸。
A380の2階席は、聞こえてくるエンジン音も少なく、離陸の時にかかってくる「ショック」も少なく感じました。
機内食(1回目)
独特の離陸を体験した後、シートベルト着用サインが消灯したのでシートを調節。
先ほどのTG639便(A330のビジネスクラス)よりも細かい調整が可能となっています。
バンコクから成田までは、予定では5時間半ほどのフライト。
時間もないので、すぐさま夜食のお時間です。
最初に出てくるのは「ポートワイン風チキンコンソメスープ」
すごくあっさりしていて美味しかったです。
続いて「鴨のテリーヌとブリオッシュトースト」「大平目 サワークリームとサーモンキャビア」をいただきます。
少し鴨の「クセ」があった気がしますが、気にせずいただきます。
キャビアは初めて食べましたが、ちょっと塩辛いなあという印象。
サーモンは安定に美味しいですね。
これで1回目の機内食は終了。
クオリティはともかく、出される食事内容は、エコノミーでは考えられないようなものばかりです。
座席をフルフラットに、そしてベッドを堪能
食事を終えたので、CAさんにベッドメイクをお願いしました。
CAさんは、慣れた手つきでベッドメイクの作業を進めていきます。
ものの3分で、私の席がベッドに早変わりしました。
「座席がフルフラットになって、隣の乗客を気にすることなく身体を横にして眠れる」
これは、エコノミーで慣れきった身にとって天国のような環境でした。
このまま眠るのももったいないような気がしましたが、時刻は1時。
さすがに眠さには勝てず、ベッドに身体を預け、眠りにつきました。
機内食(2回目)
3時間後、トイレに行きたくなって目が覚めます。
だいたいこのあたりまで飛んで来ています。
※日本との時差が2時間もあるのに、シンガポールやクアラルンプール(これらは時差1時間)よりも、飛行時間は短いんです。ファーストクラスで熟睡出来たとはいえ、睡眠時間3時間なので、バンコク線の夜行便はきついです。
成田までここまで近づいたので、さっそく2回目の食事です。
まずは「フレッシュフルーツ」と「ヨーグルト」をいただきました。
特にヨーグルトがさっぱりしていて美味しかったです。
「パンの取り合わせ」も同時にやってきましたが、こちらはあまり手をつけませんでした。
続いて3種類のメインから選べるのですが、私は「クレープ包み」をチョイスしたようです。
こちらも、朝から食べるにはいいメニューでした。あっさりしていて美味しかったです。
着陸、そしてお別れ
20分ほどで朝食を終え、片づけてもらったあと、機内Wi-Fiの無料パスをいただきます。ただこれ、20MBしか入っていないので、貰ってもあまり嬉しくはないんですけどね…
インターネットには接続せず、成田到着までのひとときをのんびり過ごします。
日本時間7時5分ごろ、機長から「残り45分で着陸する」というアナウンスが入りました。
この空間にいられるのもあと少し、ということを改めて実感させられるようなアナウンスです。
15分後に、私を担当してくれたCAさんから挨拶がありました。
バンコクからずっと私の面倒を見てくれたので、感謝しかありません。
その挨拶とほぼ同時に着陸態勢に入ったので、私もシートを元の位置に戻して、着陸に備えます。
少し旋回しましたが、7時45分ごろ、無事に成田空港に着陸しました。
5分ほどで駐機場に到着し、約6時間にわたる初ファーストクラス体験は幕を閉じることとなりました。
降機して、先ほどまで乗っていたA380を撮影。
隣にはシンガポール航空の機体が止まっていました。あちらの上級キャビンもいずれ乗ってみたいですね。
感想
香港から2便連続でタイ国際航空を利用しましたが、ビジネスクラスもファーストクラスも非常に快適に過ごせました。
特にバンコク・スワンナプーム国際空港に到着してからの「おもてなし」は、今まで受けたことのないような内容で、当時とてもびっくりしました。
飛行機で横になれるというのは大きなメリットで、このシートなら10時間越えのフライトでも余裕で乗ることが可能だと思いました。
アジア圏内では珍しいファーストクラス。機会があればまたタイ国際航空の「特別扱い」を受けたいなあと思いました。