東京駅~成田空港はTHE成田アクセスが安くて速い
「東京都内から成田空港、あるいは成田空港から東京都内へはどうやって行くか 」
これは成田空港が開港してからつきまとう問題です。
今やさまざまな交通手段がありますが、だいたいは「スピードが速い」か「料金が安い」かに分類されます。
しかし、ある程度のスピードと安い料金を両立した移動手段が存在します。
その名も「THEアクセス成田」。
THEアクセス成田の概要
名前だけ聞くと、なんのこっちゃと思われかねませんが、要は高速バスのことです。
THEアクセス成田は、銀座駅・東京駅~成田空港、東雲~成田空港を結んでおり、ほぼ同じ区間を結ぶ「東京シャトル」と比較すると、本数は倍くらいあります。
所要時間はだいたい1時間5分~1時間25分程度。
所要時間に幅があるのは、首都高の渋滞を想定しているからでしょう。
料金は1000円ぽっきり。
私がTHEアクセス成田をおススメするのは、他の格安輸送手段と違って、「トイレが付いている」ことがなによりのメリットだと感じるからです。
京成特急と比較
東京都内から普通列車で成田空港に行くとすれば、ほぼ京成一択。
その京成にもルートが2種類あります。
所要時間が短めな、成田スカイアクセス線経由の「アクセス特急」は、日中に40分ごとの運行なので、トイレに行きたくなったら、なーんにもない駅の中で40分待たざるを得ません。
また、上野・日暮里方面からアクセス特急を利用するなら、日中は京成高砂で乗り換える必要がありますが、接続がスムーズにいかない時間帯があるのも残念な点です。
京成本線経由特急は20分ごとの運行ですが、日暮里~空港第2ビルは約1時間10分とアクセス特急よりも15分から20分ほど遅いのが残念。しかもトイレなし。
せめてアクセス特急にはトイレを設置してほしいのですが、まあ無理でしょう…
実際に乗車してみた
話を戻します。
初めてTHEアクセス成田を利用したのは、TG640便からの帰りでした。
タイ国際航空は成田空港第1ターミナルを使うので、バスに乗車するのも第1ターミナルからです。
乗車券は前もって買う必要がなく、直接バスターミナルに向かえばOK。
※銀座駅・東京駅から乗車の場合、予約が可能となっています。
バスは全車自由席で、運賃の支払いは現金だけではなくPASMOやsuicaなどの交通系ICカードでも乗車することが出来るのも便利。
今回乗車したのは、第1ターミナル31番8時40分発銀座駅行き。
運行会社はJRバス関東でした。
座席は一般的な4列シート。
車内には、トイレはもちろん、Wi-Fiが利用でき、充電用のUSBポートも設置していました。まさに至れり尽くせり。
※なお、JRバス関東以外の会社が運行するバスには、Wi-FiとUSB充電ポートはありません。
第1ターミナルを出発したバスは、早速新空港自動車道に乗り、成田インターから東関東自動車道へ。
このまま順調に東京まで向かうかと思いきや、本来では停車しない酒々井パーキングエリアの中へ進んでいきます。
乗客の休憩のための停車ではないので、運転手が単独で外に出ました。
どうやら車両の安全確認だったようで、5分ほど停車した後に、再び本線に戻っていきました。
通勤型電車とは違い、進行方向に向いたシートに身体を預けることが出来るTHEアクセス成田。
四街道インターを過ぎたあたりから眠りにつきました。
バスはこのあと東関東自動車道から首都高速湾岸線に進んでいきます。
いよいよ東京都内へ
気づけば首都高湾岸線に入っていて、ディズニーランドあたりを通過。交通量も多くなっていましたが、渋滞というほどではありません。
辰巳ジャンクションから首都高速9号深川線、さらに渋滞することで有名な箱崎ジャンクションと江戸橋ジャンクションを通っていきます。
箱崎のあたりで若干詰まったものの、全体的に流れていたので、特に大きな遅れにはなりませんでした。
そもそもこの便は、成田空港から東京駅まで最速1時間5分なのに1時間25分かけています。乗車日が土曜日だったのもあり、めちゃめちゃ余裕のある部類です。
宝町インターで首都高速を降りたら、東京駅はすぐそこ。
結局、定刻10時05分のところ9時45分に到着しました。
まとめ
私は、このときの体験が割とよかったので、その後は東京駅→成田空港の場合、ほぼTHEアクセス成田を利用することにしています。
しかも、JRバス関東による運行便限定ではありますが、交通系ICカードを使って乗車すれば、JALのマイルが片道当たり25マイル貯まるのもお得です。
残念な点というか、困ったことがあるとすれば、東京駅から乗車すると、よく積み残しになってしまう場合があるということです。実際、私も1度乗れなかったことがありました。
東京駅側からだと予約は出来ますし、予約しないなら銀座駅から乗車するなど、手段がないわけではないですけどね。
それだけ人気だという事で、ここでは好意的に受け取っておくとしましょう。
※一部写真は別日に撮影