スクートのドンムアン空港乗り継ぎは苦痛でしかない
TR291便は、最終的にはシンガポールまで行くのですが、バンコク・ドンムアン空港でいったん全員が飛行機から降りることになっています。
しばらく歩くと、係員の「シンガポール!シンガポール!」という声が聞こえ、そこには人だかりができていました。
その人だかりは、全員シンガポールに向かう乗客で、乗り継ぎの手続きを待っています。私もおとなしく列に並びます。
乗り継ぎ客は、シールが貼られ、また「Nok Air」という札が渡されます。これらが乗り継ぎ客を示す合図のようなものになります。
この2つはちゃんと控えておきましょう。
まずは到着ターミナルの中心地まで向かいます。
この通路、写真でもわかるように、結構長いのがまた厄介です。
しかも、バンコクに着いた時点で約50分ディレイしているんですよね。
あの「Nok Air」の札を受け取った時点で、時刻は15時ちょうど。
TR291便のシンガポール行きの出発は15時50分なので、出発まで残り1時間を切っています。
つまり、バンコクまでの区間をちょっとでも遅れた時点で、かなりシビアな乗り継ぎを要求されることになるのです。
乗り継ぎ客は絶対にタイに入国してはいけないので、「arrival」の表示は無視し、
とにかく「transfer」の方向へ進めばOK。
その「transfer」の中でも、「domestic transfer」と「international transfer」があるので、「international transfer」の方向へ。
※「Nok Air Connecting Flight」という看板があって、一見それっぽいように見えますが、実はこれは正しくありません。
あくまで乗り継ぎの札が「Nok Air」なだけで、スクートに乗り継ぐには「international transfer」方向に進みます。タイとシンガポールは別の国ですからね。
最後の分岐を終えると、パスポートチェックがあります。
ただし、ここでスタンプを押されることはありません。
その後、保安検査が待っています。
成田からこっそり持ち込んだ飲料水は、どのみちここで捨てさせられることになるので、注意が必要です。
保安検査を終えると、出発フロアにたどり着きます。
出発フロアには、マックやスタバなどがありましたが、50分もディレイしたので買い求める時間がありませんでした。
さっき通ってきた通路の1フロア上を、今度は搭乗するために逆順で歩いていきます。
トランジットは、トータルで30分くらいで終わるものの、シンガポール行きの乗客にとってはめんどくさいだけで、メリットが皆無なドンムアン空港の乗り継ぎでした。
なにしろ、シンガポール直行便なら、この乗り継ぎが終わるぐらいには、シンガポールに着いていても不思議じゃないからです。
もし定刻に到着していたら、「ブレイクタイム」として好意的に受け取れたかもしれませんが…
再びTR291便に搭乗し、今度こそシンガポールに向かいます。