2018年惜別乗車シリーズ その2 ~E351系 スーパーあずさ15号に乗車~
惜別乗車第2弾として、E351系で運行される「特急スーパーあずさ」に乗車することにしました。
第1弾はこちら。
実はこのE351系から、JR東日本は車両形式に「E」を冠するようになったという、国鉄からJRへ転換した時期を象徴する車両でもあります。
E351系は、初めて運行されてからすでに25年経っており、その置き換えのために2017年には新型車両のE353系が誕生し、E257系とともに置き換えが決定しています。
E351系で運行される「スーパーあずさ」は、かなり数を減らしましたが、それでも一定数運行し続けていました(2018年3月16日まで)。
そんな中選んだのは、新宿12時ちょうど発の「スーパーあずさ15号」。
11時35分ごろに、新宿駅の10番ホームに向かうと、すでに列車は入線していました。
車内清掃が行われている間に、写真撮影を済ませます。
E351系の特徴と言えば、なんといってもこの顔でしょう。
個人的には、この顔がかっこいいと思いますし「スーパーあずさと言えばこれ」ですが、E353系のロボットのような顔の方が好きという人も多いのかもしれません。
横から見ると、ボーイング747みたいにも見えるのは気のせいでしょうか。
あらかた撮影を終えた11時45分ごろ、車内清掃が終わったので、車内に乗り込みます。
車内は落ち着いたデザインとなっており、振り子車両を象徴するかのごとく、天井が高くなっています。
座席もJR東日本らしからぬぐらいにホールド感があって、ほどよい柔らかさ。
カーテンはフリーストップ式ですが、これはさすがに標準装備と言えるでしょう。
と、一見すると「まだまだ戦えそう」な気もしますが、そこはやはり25年選手。
設備はだいぶ陳腐化しており、そこかしこに国鉄の残り香や汚れが目立っていました。
今回私は指定席に乗車したのですが、新宿時点では乗車率はそこまで高くありませんでした。
その代わり、自由席はかなり埋まっており、新宿の時点で7割から8割程度利用されていました。
この「アンバランス感」を解消すべく、すでに他の路線では指定席と自由席を足して2で割ったようなシステムが導入されています。
E353系に統一された暁には、おそらく中央線特急もその流れに乗ることになるのでしょうね。
話を新宿駅に戻しましょう。
12時ちょうど、スーパーあずさ15号は、ゆっくりと動き始めました。
新宿を出てすぐはカーブが多いからか、それとも私が座っているのが2号車だからか、かなり揺れが酷いように感じました。ちなみに振り子装置は利用していません。
高円寺を過ぎると、途端にペースダウン。
あの雪の日ほどではありませんが、スピードに乗りません。先行する快速に頭を押さえられているからだと容易に想像がつきます。
吉祥寺を過ぎると徐々にスピードが復活。
三鷹で快速を追い抜きます。
高架区間に入ると非常に安定した走りとなり、国分寺でさらにもう1本列車を抜かします。
新宿から24分で立川に到着。定刻だと22分で到着するので、やや遅れました。
以前は、スーパーあずさの多くが通過していた立川ですが、今や重要な中間駅となり、停車本数も大幅に増えました。
それを象徴するかのように、そこそこ乗客が乗ってきます。
立川を出発すると、やはり流すかのように走り続け、日野、豊田と通過。
豊田の車両基地には、引退する183系M50編成が止まっていました。
新宿から32分で八王子に到着(定刻だと30分)。今回もここで下車します。
最近では立川に抜かれた感が強い八王子ですが、スーパーあずさの利用客数を見る限り、まだまだ負けていないように思えました。
振り子車両として本領発揮する山越え区間に挑むE351系を見送り、今回も横浜線ホームへと向かう事にしました。