2018年惜別乗車シリーズ その1~最後の国鉄型特急色 189系 快速富士山に乗車~
2月2日。
この日は関東で積雪があった日で、ちょうど友達とドライブの約束をしていたのですが、雪の影響であえなく断念。
暇になってしまったので、久しぶりに大回り乗車をすることにしました。
そこで選んだ列車は、新宿発河口湖行きの「快速富士山」です。
この列車は、毎週金曜日に189系で運行されるんです(2018年3月まで)
しかもこの日の運用は、国鉄型特急塗装のM51編成。
そのため注目度も高く、悪天候にも関わらず多くの撮り鉄が列車の入線を待ちわびていました。
中央線のダイヤが乱れた影響で回送列車の到着が遅れ、10時25分ごろ、7番線に入線してきました。
首都圏のJRでは、ラインカラーに準じた塗装が施されるパターンがほとんどの中で、何色にも染まらない国鉄型特急の塗装は逆に目立ちますね。
新宿駅との対比も違和感たっぷり。
写真撮影をする人の数に比べて、乗車率はそんなに言うほど高くありませんでした。
車内は「ムーンライト信州」などで見慣れているからか、設備に対して特に違和感を感じることはありませんでした。
ただこれ、平成30年に撮影した写真なんですよね…
定刻だと「快速富士山」は10時39分発ですが、降雪の影響でダイヤが乱れていたので、結局4分遅れて10時43分に出発。
埼京線の快速川越行きとしばし並走しますが、こちらがだんだん左に逸れていくので、並走もすぐに終わります。
先行列車に頭を押さえられているためか、線形に恵まれている中央快速線でもいまいちスピードに乗れず、加速と減速を繰り返します。
荻窪を過ぎたころ、乗務員がやってきて指定席券を確認しにやってきました。
新宿から飛び乗りでこの「快速富士山」に乗車した人もちらほらいて、指定席券520円を支払っていました。
私はあらかじめ購入していた指定席券を乗務員に見せ、スタンプを押してもらいます。
その後もスピードはいまいち伸びず、先行列車に追い付かないように、のろりのろりと走り続けました。
三鷹では先行列車を抜くかと思いきや、追い抜かず。
定刻では11時9分に立川到着ですが、その時点でまだ武蔵小金井。
国分寺でも先行列車を追い抜きませんでした。
新宿からだらだら走り続けて約40分、15分遅れで11時24分に立川到着。
ちらほら乗客を拾って、そそくさと立川を後にします。
立川を出発すると、それまでの区間とは違って、まるで制御を外されたかのような心地よい走りへと変わったのです。
あとで調べてみたら、特急スーパーあずさと遜色ないスピードで走っていたのだから驚きです。
八王子には12分遅れて11時32分に到着。たった1区間で3分詰めました。
私は八王子で降りましたが、ほかにも八王子で降りた人は多く、やはり「狙って」乗ったのでしょう。
実はこの編成が、現役で走る国鉄型特急色の最後の編成で、先日その長い歴史に幕を下ろすことになりました。(いずれ復活するかもしれませんが)
また1つ、時代が終わったとも言えるでしょう。
寂しくなりますが、仕方のないことです。むしろ乗れたことがラッキーとも言えます。
中央本線の厳しい区間に立ち向かう189系「快速富士山」に別れを告げ、私は横浜線のホームへと向かいました。
惜別乗車第2弾はこちら。