タイ国際航空のおもてなしを受けた話
前回、TG639便でバンコク・スワンナプーム空港に到着したものの、まさかの沖止めだった所からの続きです。
さてこれから降機しようか…と思った矢先、アナウンスが入ります。
「Mr.○○(私の本名)、ちょっと前に来てくれ」と。
私なんかしましたか…?タイに入国する気は全くありません…日本に帰らせてください…などと思いを巡らせつつ、ほかのビジネスクラス客に続いて前に進みます。
すると、前方でタイ国際航空の職員が2人(男女1人ずつ)、私の名前が書いてある紙を持って待機しているではありませんか。
その職員に名乗り出ると、「お待ちしておりました」と言われ、先ほど乗ったTG639便を撮影する間も無く、私1人だけ他の乗客とは別で、なすがままに連れて行かれます。
歩いた先には、なんとリムジンが待っていました!
つまり、この場においては、私専用のリムジンということになります。
20年生きてきた中でこんな扱いを受けたことがないので、戸惑いを隠せませんでした。
ここで両手を広げ、ドヤ顔足クロスするほど、私は神経が図太くありません。
3分ほどリムジンに乗って、謎の入口の前に到着。
裏口感が半端ないので、おそらく普段使われないスペースです。
職員は「ここからは君だけで頑張って!大丈夫!きっと迷わずに搭乗口に行けるよ!」と言って私を見殺しにするわけではなく、当然のように傘をさして、私を迎え入れてくれます。
男性職員はドライバー役だったからか、ここでお別れとなりました。
ここからは女性職員のなすがまま、ついて行くことになります。
しばらく歩くと、これまた普段は使われなさそうな保安検査のゾーンが待ち受けていました。
(そもそも、保安検査なしでスワンナプーム空港をうろついたのはセーフなのでしょうか。当時はそこまで頭が回っていませんでしたが…)
女性職員と一緒に保安検査を受け、コンコースへ。
女性職員はまっすぐ「ピロピロカー」へ向かい、慣れた手つきでピロピロカーを起動し、走り始めます。
※別日に撮影
動く歩道を利用する人など、あっという間に追い越してしまいます。ピロピロカーは想像していたよりよっぽど速い。そして恥ずかしい。
ピロピロカーはようやく目的地に到着。いよいよタイ国際航空ご自慢のラウンジにお邪魔することになります。