日比谷線のBGM列車に乗ってきた
「日比谷線にBGMが流れる」
通勤型列車において日本初の取り組みは、(私が思っていた以上に)話題となり、1月29日から始まることとなりました。
当面の間は中目黒〜北千住の2往復で流すとのこと。
詳しくはこちらへ。
http://www.tokyometro.jp/news/2018/191146.html
というわけで、早速行ってみました。
時刻は12時30分の茅場町駅。
茅場町12時36分発の北千住行きがBGM列車として該当しており、31分発の東武動物公園行きを見送ります。
12時36分、定刻で列車がやってきました。
中に入ると、確かにBGMが聞こえます!
この列車は偶数車両なので、ヒーリングミュージックが流れていました。
音量は意外と「うるさく」感じず、音質も特に問題ありません。
しかし、地下鉄の宿命とも言える走行中の騒音には、BGMは完全に負けていました。
また、次駅案内や乗換の放送の時は、当然ながらそちらが優先され、BGMは添えるだけというような状態。
※カーナビをイメージしてもらえれば分かりやすいかもしれません。
音の通りがいいのは、駅に到着する前の減速時、停車、出発してからしばらくの間、というような感じでした。
私は上野で下車し、BGM列車を後にしました。
Twitterでは問題視されていた、「補聴器を使う人に邪魔になる」というようなことはなく、またイヤホンを装着して音楽を流せば、普段地下鉄に乗るのと全く変わりません。
しかし何より、最も不快だったのは、ホームの監視員による「駆け込み乗車はおやめください」という怒号でした。
せっかく車内でヒーリングBGMが流れていても、この怒号によって一気に現実に引き戻されてしまいます。いや、下手すると普段より不快度が増します。
監視員の方は「安全に鉄道運行を遂行する」ための仕事をしているのであって、もちろん怒号は責められるべきではありません。
悪いのは駆け込み乗車をする乗客です。いかに余裕がないかが伺えてしまいました。
また、「公共の場所でBGMを流すことは押し付けに等しい」と言う人もいますが、言うほどでしょうか。
地下鉄の走行音や監視員の怒号、雑踏を聞いていた方が、車内BGMよりも快適だと言うのであれば、私が何も言うことはありませんが、だいたいの人間はそうではないはずです。
雑然とした東京の地下鉄に落ち着いて乗れる方法を模索した方がいいような気がしますし、車内BGMはそのための手段として「アリ」だと言えるのではないでしょうか。
※仮に地下鉄から、不必要な「雑音」が消えれば、私は車内BGMは不要だと思います。それこそ音の暴力となりえます。それは東京メトロ側もわかっていると思いますが…